当科の特徴
- 低侵襲手術
- 小児呼吸器外科
小児呼吸器外科
小児における胸腔鏡下手術
東海大学呼吸器外科では、小児領域(通常15歳以下)においても胸腔鏡下手術を積極的に取り入れています。
胸腔鏡下手術は
- 手術時間が短く出血量も少ない
- 疼痛が少なく術後在院日数が短い
- 開胸に比べ肋骨を切断せず④筋肉の損傷が少なく美容的にも良い
- 小児の小さい臓器でも胸腔鏡によって拡大してみることが出来、安全かつ確実に手術ができる
という最大の利点があります。当院では、肺腫瘍・縦隔腫瘍・胸壁腫瘍はもちろんのこと肺分画症・先天性嚢胞性腺腫様奇形・肺動静脈瘻など小児に多い疾患でも積極的に胸腔鏡下手術で治療しています。
漏斗胸
漏斗胸とは肋骨及び肋軟骨の成長が背側に向かってしまった結果、前胸壁が漏斗状に陥凹してしまう先天性の胸郭変形です。
漏斗胸により心肺機能に異常がある場合には手術の絶対適応となりますが、そのほとんどは無症状であり、美容形成学的理由から手術を行なっています。
従来の漏斗胸に対する手術は、傷も大きく非常に大きな手術でありました。しかし近年、従来のように肋軟骨の切除をすることなく、また肋骨や胸骨に手術操作を加えることなく、胸骨を金属のバーで支えて持ち上げるだけの手術術式「Nuss法」が開発され、手術そのものの侵襲は格段に低くなりました。
その他
成長障害や先天性疾患・小児の呼吸器領域についてのご相談も小児科・小児外科と密に連携を取りながらお受けしています。